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糖尿病患者の風邪が治りにくいのには理由がある!適切な対応や予防法も解説

高血糖が及ぼす影響と適切な対策

風邪が治りにくい原因には、糖尿病が関係している可能性があります。

血糖値が高い状態は免疫機能の低下を引き起こし、ウイルスへの抵抗力が弱まって風邪が悪化する恐れがあるためです。

今回は糖尿病で風邪が治りにくくなる理由と体調が悪い日の対応、感染症の予防法について解説します。

この記事でわかること
  • 免疫機能の低下が風邪の長期化や重症化を招く
  • 感染症が高血糖を招いて悪循環に陥る
  • 風邪の脱水症状が重症化を引き起こす
  • シックデイは適切な対応と専門家への相談が必要
  • 風邪の予防には血糖値コントロールと感染症対策が効果的

現在糖尿病の治療中でなかなか風邪が治らずに困っている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

糖尿病による免疫機能の低下は風邪の長期化や症状の悪化を招く

糖尿病は血糖値の高い状態が続く病気であり、免疫機能が低下して風邪の長期化や症状の悪化を招きます。

個人差はありますが、風邪が治るまでの期間は平均で7〜10日程度です。

しかし糖尿病患者は高血糖や合併症が原因で風邪が治りにくくなり、重症化してしまう恐れがあります。

糖尿病が感染症の長期化や症状の悪化を引き起こす要因は、主に以下の3つです。

  • 白血球の働きの低下
  • 合併症の血流障害
  • 血液中の余分な糖分

慢性的な高血糖は、風邪の治癒に重要な役割を果たす細胞や血液に悪影響を及ぼします。

高血糖が白血球の働きを鈍らせてウイルスへの抵抗力が弱まる

高血糖は白血球の好中球と呼ばれる免疫細胞の働きを鈍らせるため、体の抵抗力が弱まります。

好中球は白血球の約45〜75%を占めており、体の防御反応の最前線で中心的な役割を果たす細胞です。

例えば風邪にかかった時の黄色い鼻水や喉の痛み、膿は好中球によるもので、病原体を排除するように働きかけます。

高血糖は、好中球が持つ以下の能力を低下させます。

  • 遊走能
  • 貪食能
  • 殺菌能

これらの能力は体内に侵入した病原体を見つけて感染を防ぐのに必要とされ、能力が低下すると免疫力が落ちて感染症を発症します。

風邪の原因となるウイルスは200種類以上存在しているといわれているため、健常者も1年を通して日常的に風邪を引く可能性があります。

糖尿病患者は、病原体やウイルスへの抵抗力の低さから感染症にかかるリスクが高まるでしょう。

糖尿病の合併症である血流障害が感染症からの回復を遅らせる

感染症からの回復を妨害

糖尿病の合併症である血流障害により、体の回復に必要な酸素や栄養が行き届かなくなり、感染症からの回復が遅れます。

血流障害とは高血糖が原因で動脈硬化が進行し、血管が損傷して血流が悪くなった状態のことです。

風邪から回復するには酸素や栄養が必要ですが、血流の悪さによって十分な酸素や栄養が供給されなくなります。

白血球は血液で運ばれるため、血流の悪化は防御反応の遅れやウイルスに対する抵抗力の低下にもつながります。

血流の悪さは冷えと密接に関係しており、体の冷えも免疫機能を低下させる原因の1つです。

一般的に体温が1度下がると免疫力が30%以上低下するといわれており、体が冷えているとウイルスや細菌に感染するリスクが高まります。

初期の糖尿病は自覚症状がほとんどなく、発症に気付かないまま血流障害が起こっている可能性もあるでしょう。

血液中の余分な糖分が細菌の栄養源となり二次感染する恐れがある

血液中の余分な糖分は細菌の栄養源となり、細菌やウイルスが増殖して二次感染する恐れがあります。

二次感染とは、ある病原体の感染症を発症した後に別の細菌やウイルスに感染することです。

例えば風邪で体力や免疫力が低下した人が、気管支炎や細菌性肺炎を発症した場合などを指します。

糖尿病患者は免疫力の低下や合併症の影響で抵抗力が弱まっているため、風邪だけでなくさまざまな感染症にかかるリスクが高まります。

糖尿病患者が発症するリスクが高い感染症は、以下のとおりです。

  • 膀胱炎
  • 急性腎盂腎炎
  • 肺炎
  • 肺膿瘍
  • 水虫
  • 歯周病など

血糖値が高いと体内の余分な糖分を腎臓が処理しきれず、尿の中に漏れ出して膀胱炎や急性腎盂腎炎などの尿路感染症を引き起こします。

合併症の1つである神経障害も残尿や頻尿など排尿機能の異常につながるため、尿路感染症を発症する原因の1つです。

糖尿病による免疫機能の低下は呼吸器感染症や水虫、歯周病の発症にも深く影響しています。

今回紹介した3つの要因が複合的に絡み合い、風邪が治りにくくなったり重症化したりするリスクが高まるでしょう。

感染症が体にとってストレスとなり高血糖を招いて悪循環に陥る

ストレスが高血糖を招く

風邪をはじめとする感染症は体にとってストレスとなり、高血糖を招いてさらに治りにくくなるという悪循環に陥ります。

風邪を引くと体がウイルスと戦うために複数のホルモンが分泌され、血糖値が上昇するためです。

感染症による高血糖は一時的であり、健常者は血糖値を下げる働きがあるインスリンが分泌されてすぐに数値が下がります。

しかし糖尿病患者はインスリンの分泌や効きが悪くなっているため、血糖値が下がらない恐れがあるでしょう。

高血糖によって細菌やウイルスへの抵抗力が弱まり、感染症の長期化や悪化を引き起こします。

ここでは、感染症が血糖値を上昇させて悪循環を生み出すしくみについて詳しく解説します。

感染症によって分泌されるホルモンや物質が血糖値の上昇につながる

風邪などの感染症によって分泌されるホルモンや物質がインスリンの働きを低下させ、血糖値の上昇につながります。

感染症で分泌されるホルモンとして、コルチゾールやアドレナリンが挙げられます。

コルチゾールは体がストレスを感じた時に副腎皮質から分泌される、別名ストレスホルモンです。

抗炎症作用があり、細菌やウイルスを撃退するためにエネルギーを供給して血糖値を上昇させます。

アドレナリンも体が危険や強いストレスを感じた時に副腎髄質から分泌され、ストレス反応の中心的な役割を担うホルモンです。

すい臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を抑制し、肝臓から血液中に糖質が放出されるのを促進します。

他にも感染症によって体内に分泌される炎症性サイトカインという物質は、インスリンの働きを低下させて血糖値を上昇させます。

炎症性サイトカインは体内に侵入した細菌やウイルスに対して炎症反応を起こし、免疫細胞を活性化するタンパク質の総称です。

これらのホルモンや物質は体を守る上で重要な役割を果たしますが、高血糖を引き起こします。

高血糖と感染症が互いに悪影響を及ぼし回復までの期間が伸びる

高血糖と感染症は互いに悪影響を及ぼし、治癒を遅らせて回復までの期間が伸びる恐れがあります。

高血糖で免疫機能が低下している人は、通常であれば数日間で治る風邪がなかなか治らない状態が続きます。

感染症は血糖値を上昇させるため、さらに抵抗力が弱まって風邪の重症化へとつながるでしょう。

両方の症状が悪化すると、ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖状態などの急性合併症を引き起こす恐れもあります。

ケトアシドーシスとは極端なインスリン不足によって血液が酸性に傾いた状態のことで、主に1型糖尿病患者が発症する合併症です。

しかし、感染症や強いストレスをきっかけに2型糖尿病患者も発症する可能性があります。

高浸透圧高血糖状態は血糖値が極めて高くなり、体内の水分が失われて血液が濃縮された状態です。

特に2型糖尿病の高齢者が発症する割合が高く、倦怠感や喉の渇き、体重減少などの症状が現れます。

急性合併症は悪化すると昏睡状態に陥り、生死に関わる重篤な病気であるため、未然の予防と早期の治療が大切です。

感染症に伴う脱水症状が血液を濃縮させて重症化を引き起こす

血液を濃縮させて重症化

感染症に伴う脱水症状は血液を濃縮させて高血糖につながり、重症化を引き起こします。

糖尿病患者は尿量の増加から体が水分不足に陥っている可能性があり、そこに風邪の症状が重なって脱水症状を起こします。

風邪による発熱や下痢などで体内の水分や電解質が失われるため、いつもよりも多くの水分が必要です。

しかし、食欲の低下や吐き気から水分や食事を十分に取れない場合があり、脱水症状が起こりやすい状況となります。

脱水症状は血糖値の急上昇につながり、水分補給が感染症の重症化を防ぐ上で重要な役割を果たします。

糖尿病患者の水分補給は水やお茶などの糖分が含まれていない飲み物を、1日に1.2〜1.5L飲むのが目安です。

喉が渇いたと感じる時にはすでに脱水症状が始まっている恐れがあるため、こまめに水分を取るように心がけます。

水分補給によって血液が濃縮されるのを防ぎ、糖質の濃度が下がって血糖値を下げる効果が期待できます。

脱水症状はケトアシドーシスや高浸透圧高血糖状態を引き起こす要因でもあり、水分補給が急性合併症の予防に効果的です。

シックデイはルールに従った適切な対応と専門家への相談を心がける

適切な対応と専門家への相談が必要

糖尿病患者が他の病気にかかった日をシックデイと呼び、ルールに従った対応と専門家への相談を心がけるのが大切です。

シックデイは発熱や食欲不振などで食事が取れなくなり、血糖値の乱高下や低血糖のリスクが高まります。

普段とは違った対応が求められるため、体調が悪い日の対処法であるシックデイルールを知っておく必要があります。

主なシックデイルールは、以下のとおりです。

  • 体を温めて安静にする
  • 水分と炭水化物の摂取を心がける
  • こまめに血糖値を測定する
  • 食事の摂取量に合わせて薬の量を調節する
  • 自己判断せずに医師や薬剤師に相談する

ここからは、シックデイにおける低血糖や合併症を防ぐための対応について詳しく解説します。

体の保温と安静に努めて血糖値の上昇を抑制し体の回復を促す

シックデイは体の保温と安静に努めて血糖値の上昇を抑制し、体の回復を促すようにしましょう。

冷えを感じたり、無理に動いたりすると体がストレスを感じてコルチゾールが分泌され、血糖値が上昇します。

体を温めると免疫力が上がるため、風邪の引き始めに保温するとウイルスに対する抵抗力が高まります。

保温には血液の循環を良くして血糖値の急上昇を抑える働きがあり、血糖値を安定させるのに効果的です。

体を回復させるには体力が必要であり、十分な休息や睡眠が細胞の修復や免疫機能の活性化につながります。

そのため、体調が悪い日は仕事や外出を控え、自宅で休養を取るのが大切です。

水分と炭水化物の摂取を心がけて低血糖や脱水症状を防ぐ

感染症は体から水分や電解質を奪うため、水分と炭水化物の摂取を心がけて脱水症状や低血糖を防ぎましょう。

水分不足は脱水症状につながり、高血糖や感染症の重症化を招きます。

シックデイは食事療法に従う必要はなく、普段は糖質を避けている人もおかゆやうどんなどから炭水化物の摂取が必要です。

糖質不足は脂肪やタンパク質の分解を引き起こし、ケトン体が生成されてケトアシドーシスを発症するリスクが高まります。

食欲がない場合も食事を抜くのは避け、ゼリーや果物など口当たりが良い物を少量ずつ食べるようにします。

食事が取れない場合もスープや経口補水液などの水分を摂取し、脱水症状を防ぐのが大切です。

こまめな血糖値の測定が体調の把握や合併症の予防に役立つ

こまめな血糖値の測定が体調の把握や合併症の予防に役立つため、シックデイは3〜4時間おきの自己測定が推奨されています。

感染症の発症時は血糖値が急激に変動する可能性があり、頻繁な自己測定で高血糖の悪化や合併症を予防できます。

血糖値は医療機関の受診や薬の量を調節する際の判断材料となり、数値の変動を把握していると適切な対応が可能です。

測定するタイミングに迷う場合は食事の前と就寝前に測り、自己管理ノートやアプリに記録しておくと治療に役立ちます。

もし体調不良で本人が測定するのが難しい場合は、家族が血糖値の測定や記録を行いましょう。

インスリン注射は中止せず食事量に合わせて飲み薬を調節する

食事量に応じて調整

食事量が減った日も基礎インスリンは必要なため、インスリン注射は中止せず、食事量に合わせて飲み薬を調節します。

風邪を引いたからといってインスリン注射をやめてしまうと、高血糖や合併症を引き起こす可能性があります。

超速効型や速効型、混合型のインスリン製剤は食事量に応じて調整が必要です。

食事が取れていない状態でいつもどおり飲み薬を飲むと低血糖を起こす原因となり、薬の種類や食事量によって対応が異なります。

ビグアナイド薬やSGLT2阻害薬は脱水症状を悪化させる恐れがあり、服用の中止が推奨されています。

スルホニル尿素薬やグリニド薬は、主食の量が半分以下を目安に減量して服用するのが一般的です。

薬の調節は患者の状態や病気の症状によって異なるため、処方された医療機関の指示を仰ぎましょう。

シックデイの対応は自己判断せずに医師や薬剤師に相談するのが大切

シックデイは適切な対応が必要であり、迷う場合は自己判断せずに医師や薬剤師に相談するのが大切です。

糖尿病患者は健常者よりも感染症が治りにくく、重症化するスピードが速い傾向があります。

速やかに医療機関を受診すべき症状として、以下が挙げられます。

  • 24時間以上水分や食事がほとんど取れていない
  • 38度以上の高熱や下痢、嘔吐が続いている
  • 血糖値が350mg/dL以上または70mg/dL以下の状態が続く
  • 意識がもうろうとしている
  • 激しい腹痛や息苦しさがある

ただの風邪だからと軽視せず、気になる点や不明な点がある場合は医療機関への相談や受診を検討しましょう。

症状が軽い場合は市販薬の使用も可能ですが、一部の風邪薬や鼻炎薬には血糖値を上昇させる成分が含まれています。

そのため市販薬を購入する際は薬剤師に糖尿病の治療中である旨を伝え、成分を考慮して薬を選ぶ必要があります。

風邪の予防には毎日の血糖値コントロールと感染症対策が効果的

毎日の血糖値コントロール

糖尿病患者の風邪を予防するには、毎日の血糖値コントロールと感染症対策が効果的です。

血糖値コントロールとは血糖値を可能な限り正常値に近づけることで、高血糖の改善や合併症の予防に役立ちます。

血糖値が高い人や糖尿病予備軍と診断された人は、風邪をきっかけに血糖値コントロールが悪化して糖尿病を発症する恐れがあります。

高血糖と感染症は密接に関わりあっており、どちらかの対策だけでは風邪の悪化を防げません。

ここでは糖尿病患者に効果的な血糖値コントロールと感染症対策、水分補給について解説します。

血糖値コントロールには食事や運動などの生活習慣の改善が大切

血糖値コントロールには毎日の食事や運動が深く影響を及ぼし、生活習慣の改善が大切です。

血糖値を安定させるための生活習慣には、以下が挙げられます。

  • 栄養バランスの良い食事を心がける
  • 食べる順番や食べ方にも気を配る
  • 適切な食事量や摂取カロリーを保つ
  • 有酸素運動と筋力トレーニングを取り入れる
  • 継続した運動習慣で筋肉量を増やす
  • ストレスケアや良質な睡眠で血糖値を安定させる

血糖値の急上昇を抑えるには、栄養バランスの良い食事を1日3食規則正しく食べるのが効果的です。

朝食抜きや夜遅い時間帯の食事は、血糖値コントロールに悪影響を与えます。

食べる順番や食べ方も数値に影響を及ぼすため、炭水化物よりも食物繊維やタンパク質が多い食品を先に食べ、よく噛んで食べるのがポイントです。

適切な食事量や摂取カロリーを保ち、肥満を解消して適正な体重を維持するとインスリンの効きが改善します。

運動も体重管理に役立ち、体内の糖質がエネルギーとして利用されて血糖値が下がる効果があります。

血糖値コントロールには、ウォーキングなどの有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせが有効です。

筋肉は糖質を貯蔵する役割を果たしており、継続した運動習慣による筋肉量の増加で血糖値の急上昇を抑えられます。

ストレスや睡眠も数値に影響を及ぼし、ストレスケアや良質な睡眠が自律神経を整えて数値の安定につながります。

生活習慣の改善による血糖値コントロールが免疫機能の維持に貢献し、感染症の予防となるでしょう。

手洗いやうがいの徹底と予防接種の活用で感染症から身を守る

手洗いやうがいの徹底

糖尿病患者は健常者に比べて感染症にかかるリスクが高いため、手洗いやうがいの徹底と予防接種の活用で感染症から身を守るのが重要です。

手洗いは泡立てた石けんで指と指の間や手首も忘れずに洗い、流水で15秒以上流して清潔なペーパータオルやハンカチで水気を拭き取ります。

さらに、外出先などで手が洗えない場合は携帯用アルコールでこまめに消毒すると、細菌やウイルスの除菌に効果的です。

うがいは感染症対策だけでなく歯周病予防にも効果があり、殺菌成分が配合されたマウスウォッシュは歯周病菌を減少させるという調査結果も報告されています。

参照元:簡単!うがいでできる糖尿病改善! – ResOU 大阪大学の研究専用ポータルサイト

効果的なうがいのタイミングは、以下のとおりです。

  • 外出後
  • 起床後
  • 食事の前後
  • 就寝前

特に外出後のうがいには細菌やウイルスを洗い流す効果があり、感染症の予防に役立ちます。

起床後や就寝前は唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥して細菌が増殖しやすい環境になるため、うがいで口腔内を清潔に保てます。

食事の前後のうがいはウイルスが体内に侵入するのを防ぎ、虫歯や歯周病の予防にも有効です。

他にも予防接種は特定の病原体に対する免疫ができるため、病気の発症や重症化を抑える効果が期待できます。

糖尿病患者は、インフルエンザワクチンなどの予防接種を定期的に行うように心がけましょう。

血糖値コントロールと感染症対策により、感染症にかかる確率や重症化するリスクを下げられます。

糖尿病患者の風邪は適切な対応と血糖値コントロールで重症化を防げる

糖尿病患者は健常者に比べて風邪が治りにくい傾向がありますが、適切な対応と血糖値コントロールで重症化を防げます。

感染症の長期化や症状の悪化を引き起こす要因は、糖尿病の高血糖や血流障害による免疫機能の低下です。

感染症は体にとってストレスとなり、高血糖を招いてさらに風邪が治りにくくなる悪循環に陥ります。

感染症に伴う脱水症状も血液を濃縮させて高血糖につながるため、重症化を引き起こす要因となります。

糖尿病患者が病気にかかった場合は、シックデイルールに従った対応と専門家への相談が大切です。

安静にして水分や炭水化物の摂取を心がけ、食事の摂取量に応じて薬の量を調節します。

こまめな血糖値の測定は体調の把握や治療に役立ち、薬の調節や医療機関の受診を判断する際の目安となります。

糖尿病患者の風邪を予防するには、毎日の血糖値コントロールと感染症対策が効果的です。

風邪が治らなくて困っている人や、風邪で血糖値が上昇してしまった人は今回の記事を参考に感染症の重症化や血糖値の乱れを防ぎましょう。

この記事の監修者

東京医科大学を卒業後、複数の総合病院内科、東京医科大学病院 糖尿病代謝分泌科を経て、現在の四谷内科・内視鏡クリニックの副院長に就任。


糖尿病専門医でありながら、見逃されやすい内分泌疾患にも精通した総合的な診療をおこなう。

日本糖尿病学会
糖尿病専門医

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